秀吉の妻ねねゆかりの高台寺|大河ドラマ『豊臣兄弟!』にちなんだ特別公開も

歴史・ご利益スポット

京都在住のライター、まる きょうこです。

今回は、秀吉の妻ねねゆかりの『高台寺』をご紹介します。

高台寺について

高台寺は、東山にあるお寺です。

建仁寺派の寺院で、正式名称を『鷲峯山高台寿聖禅寺』といいます。創建は1606年。秀吉の正室だった北政所ねねの「豊臣秀吉の菩提を弔いたい」との願いを、徳川家康が叶える形で建てられました。

秀吉の死後、ねねが『高台院』と名乗ったところから、高台寺と呼ばれるようになったそうです。

高台寺だけでも拝観できますが、ねねゆかりの圓徳院や掌美術館も一緒にまわれる共通拝観券がおすすめ。圓徳院も素敵なところですし、高台寺の美しいポストカードももらえます。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』にちなんで寺宝が特別公開中

2026年1月9日から3月4日まで、大河ドラマ『豊臣兄弟!』にちなんだ特別公開も行われています。

再建予定の客殿で公開される襖絵が、本堂で先行公開中。日本画家・志村正氏による「春の草花図(牡丹)」など、桃山文化を反映した華やかな襖絵を楽しめますよ。

高台寺の見どころ

ここからは、高台寺の見どころについてご紹介します。

台所坂と台所門

高台寺といえば、ねねの道からお寺の入口へと向かうこの坂道ではないでしょうか。とくに、ライトアップされたときには美しい場所で、台所坂と呼ぶそうです。ねねも、ここを歩いて高台寺に向かったといわれています。

坂の先には、台所門があります。

台所という名前だけに、門をくぐると料理上手になるとされ、かつての料理人や花嫁たちがここをくぐったそうですよ。

ねねも月を眺めた観月台と臥龍池

開山堂へ向かう廊。高台寺といえばこの景色かもしれません。その途中には観月台があり、ねねもここで秀吉を弔いながら月を眺めたのだそうです。

庭園は、小堀遠州作庭の池泉式回遊庭園です。東側の庭園にある臥龍池は、お天気のいい日には周りの景色が鏡のように映り込みます。夜にはもちろん、月の姿が水面に映ることも。

この日は雪がちらつくお天気だったので、残念ながら鏡のような池の様子を撮れませんでしたが、ライトアップ時もとてもきれいです。

ねねの兄の像も祀る開山堂

高台寺は、創建当初は曹洞宗でしたが、1622年に臨済宗に改宗されました。そのときの住職が三江紹益(さんこうしょうえき)。ねねの持仏堂だった場所に三江紹益の坐像を祀ったのが、現在の開山堂です。

堂内にはほかに、ねねの兄・木下家定夫妻の像や、高台寺の造営に貢献した堀直政像が祀られています。

ねねと秀吉の像を安置する霊屋

霊屋(おたまや)は、長く修復工事が行われていましたが、ようやく完了したようです。

堂内は、随求菩薩を中心に、左にねね、右に秀吉の像が安置されています。

霊屋から開山堂へと続く廊が『臥龍郎』。こちらも高台寺らしい光景です。

起伏のある場所に立つお寺だからこそ、こうした風景が眺められるのですね。

高台寺にある3つの茶室

高台寺には、3つの茶室があります。境内に入って最初に出会うのが「遺芳庵(いほうあん)」。

妻の二代目吉野太夫を偲んで、夫の灰屋紹益(はいやじょうえき)が建てた茶室と伝わっています。何度か移築され、建て直されたもののようです。

そして山側には、重要文化財にも指定されている2つの茶室があります。

時雨亭』と『傘亭』。伏見城から移築された茶室で、2つの間は通路でつながっています。

こちらは時雨亭から見たところ。奥の傘亭は、屋根の内側がまるで傘の骨のようになっています。中までは入れませんが、外からよく覗いてみると見えるかもしれません。

嵐山にも負けない竹林

京都の竹林といえば嵐山ですが、高台寺の竹林も美しく、木々の中を歩いていると心が洗われます。ライトアップ時には、幻想的なスポットです。

この竹林を降りていくと甘味処があり、そのそばにはこんなところも。

『恋人の聖地』。恋人というのは、ねねと秀吉にちなんでいるのだと思いますが、あまり恋っぽくない謎のスポットですね。龍の頭は、ライトアップに際して作られたものだそうです。

三日月宗近の展示も

高台寺では、最初にご紹介した特別公開のほか、貴重な展示物もたくさんあります。今回、撮影できたのがこちらの「三日月宗近」。ちょっと写真がブレてしまいましたが…。

ねねが所有していたとされる刀「三日月宗近」を復元したものとのことで、刀剣乱舞とのコラボで展示しているのだそうです。

冬の静かな高台寺もおすすめ

高台寺はかなりの人気スポットなので、紅葉や桜の季節は常に混雑しています。ライトアップもとてもきれいですが、やはり人が多いですね。

じっくりと見てまわるには、冬の静かな高台寺がおすすめ。華やかさには欠けるかもしれませんが、禅寺らしい清らかな雰囲気を味わえます。ぜひ冬にも訪れてみてくださいね。

この記事を書いた人
まる きょうこ

当サイトの運営者。
20代の頃より京都を旅し続け、2016年に子連れで関東圏から京都市左京区に移住。京都の本屋、カフェ、美術館、レトロ建築めぐりが好き。

仕事はWebライターとKindle出版サポート。京都愛を生かし、地域メディアで多数執筆しています。

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