孔雀に会える元田中の田中神社|全国の田中さん発祥の地

神社仏閣

こんにちは、左京区在住のライター、まる きょうこです。

今回は、京都市左京区元田中にある田中神社をご紹介します。

地元の小さな神社ですが、とても心地よい空間かつ面白いところなので、この記事を読んだらぜひ訪れてみだくさいね。

田中村の産土神社として信仰されていた田中神社

田中神社は、叡山電鉄元田中駅から徒歩3分ほどの場所にあります。この辺りにはかつて、京都に関わりの深い鴨氏の一族・田中氏が住み、「田中村」と呼ばれていたそうです。全国にいる田中姓の発祥地ともいわれています。

叡山電鉄の線路沿いから見ると、木々に囲まれこんもりとしたスポットがあり、そこが田中神社です。

平安時代にはすでにあった神社なのだとか。こぢんまりしていますが、緑がいっぱいでとても心地のよい境内。お参りすると心が洗われるような気がします。

今回はお散歩途中に北側の門から入りましたが、正門は南側にありますので、次にご紹介します。

田中神社の参道と手水社

正門側から見た境内。本殿に向かう参道はいい雰囲気です。小さな橋がありますが、神様が渡る橋なのでしょうか。毎年10月の第3日曜日には氏子大祭があり、ここからお神輿が出発して地域をまわります。

田中神社の手水社。石造りで、なかなか渋い雰囲気です。奥にはなぜか二宮金次郎の像があります。

その横には、なぜかすべり台も。

小さな子どもが楽しめそうな、可愛らしいサイズのすべり台ですね。

田中神社のご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)

参道を歩いて手水社で身を清めたあとは本殿へ。小さな神社ですが、境内の構造がしっかりとしているのを感じます。

本殿に祀られているのは、大国主命(おおくにぬしのみこと)。大国主命といえば出雲大社の縁結びの神様ですね。大黒様とも呼ばれています。また摂社として稲田姫大神・事代主大神・倉稲魂大神・猿田彦大神の4神も祀られているそうです。

前述の通り、この付近には鴨氏の一族が住んでいたので、田中神社は鴨氏の氏神さまでもあります。ひっそりとした神社ですが、実はかなり由緒ある場所ですね。

ご利益は縁結びのほか、厄除けや開運などもあるそうですよ。

境内にはサーカス団からやってきた孔雀の姿が

田中神社のすごいところは、境内に孔雀がいることです。境内の飼育小屋に2羽いるのですが、今回は1羽だけ会えました。

この孔雀は元々大阪のサーカス団で飼われていたそうで、2005年の酉年に奉納されたのだとか。それ以来、田中神社のシンボル的存在となっているそうです。

立派な羽ですね。広げたら迫力満点に違いありません。

田中神社の社務所には「くじゃくみくじ」も

孔雀にちなんで田中神社で人気なのが、社務所でいただける「くじゃくみくじ」です。。ほかの神社にはない、珍しいおみくじですよね。普通のおみくじが100円、くじゃくみくじが300円と書かれていました。

私もかなり前ですが、一度引いたことがあります。卵のような入れ物には、おみくじと一緒に孔雀の形をした折り紙が入っていたので、部屋に飾らせていただきました。

田中神社の境内社

境内には、「玉柳稲荷神社」と伊勢神宮遥拝所もあります。

倉稲魂神を祀る玉柳稲荷神社

玉柳稲荷神社は、本殿の東側にあります。ご祭神は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)。氏子(地域の氏神を信仰する人々)により、談合の森(団子ノ森)から移転したそうです。

談合の森は現在の叡山電鉄茶山駅辺りにあり、元々は「団子ノ森稲荷神社」と呼ばれていたそう。ちょっと可愛らしい名前ですよね。

神秘的な伊勢神宮遥拝所

社務所の右奥に、「伊勢神宮遥拝所」もあります。こちらはなんだか神秘的で、近づくのがためらわれました。ここだけ森の中のような雰囲気です。田中村の人々は、ここから伊勢神宮の神さまにお参りしていたのでしょうか。

田中神社は子どもと一緒の参拝にもおすすめ

元田中にある田中神社についてご紹介しました。孔雀に会えて、小さなすべり台もあるので、実は子どもと一緒に訪れても楽しめる神社ではないかと思います。いわゆる観光スポットではないので、人が少なくのんびり境内をお散歩できますよ。

全国の田中さん、お子さま連れの方、またそれ以外の方も、とても心地よい神社なのでぜひ参拝してみてください。

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この記事を書いた人
まる きょうこ

当サイトの運営者。
20代の頃より京都を旅し続け、2016年に子連れで関東圏から京都市左京区に移住。京都の本屋、カフェ、美術館、レトロ建築めぐりが好き。

仕事はWebライターとオンライン書店店主。京都愛を生かし、地域メディアで多数執筆しています。

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