小川珈琲本店で楽しむモーニング|進化し続ける老舗コーヒー店の魅力

カフェ・ランチ

こんにちは、左京区在住のライター、まるきょうこです。

今回は、小川珈琲本店へ行ってきました。

イノダコーヒや前田珈琲と並ぶ、京都の代表的な老舗コーヒー店、小川珈琲。その本店は、京都の中心部からちょっと外れたエリアにあります。

今回楽しんだモーニングのメニューとともに、小川珈琲本店の魅力をご紹介しますね。

3大老舗コーヒー店のなかでも革新的な小川珈琲

私が初めて訪れた小川珈琲の店舗は、関東にありました。店舗の外観や内装もわりと現代的な印象があり、京都のなかでもレトロなものが好きな私は、京都生まれの喫茶店だと気づきませんでした。

そんな小川珈琲が気になりだしたのは、京都の素敵なカフェを集めた川口葉子さんの本『京都カフェ散歩』がきっかけ。

この本には、エスプレッソがメニューになかった小川珈琲のスタッフに、エスプレッソの専門家であるバリスタが登場したことが書かれています。老舗のコーヒー店が、バリスタとなったアルバイトスタッフを社員に登用し、エスプレッソマシーンを導入していったという話を読んで、俄然、小川珈琲に興味を持ちました。

西京極の町にある小川珈琲本店

小川珈琲本店は、京都市右京区の西京極にあります。店舗までのアクセスは、阪急京都線「西京極」駅から花屋町通りを東へ約1キロ歩いて10分ちょっと

バスなら市バス13または202系統で、「西大路花屋町」停留所から西へ数分です。

なぜ本店が西京極に?

西京極というと、京都市内の中心部から離れており、観光エリアでもありません。

西京極と聞いて思い浮かぶのは、総合運動公園。たけびしスタジアムからスタートする、京都マラソンのイメージです。アクアリーナのプールやスケートリンクで遊ぶとか、スポーツ観戦などの機会がない限り、なかなか訪れないエリア。

なぜ西京極の地に小川珈琲本店があるのかを調べてみました。元々は昭和27年、中京区の高倉六角で創業したそうです。以降、直営店や喫茶店を次々に開店していったようで、規模が大きくなったことが理由なのでしょう、昭和51年に本社を伴った本店として西京極に移転したとのこと。

西京極の地で、すでに50年ほど経つのですね。

西京極駅から花屋町通りを歩いて本店へ

本店へ向かいましょう。西京極駅を出たら、左手にある広い道路が花屋町通り。ここをひたすらまっすぐ歩いていきます。

花屋町通りは、「はなやちょうどおり」と読むのが一般的なようです。お花屋さんが多かったのではと推測できる可愛い名前。実際、西本願寺と東本願寺へ手向ける花を売る、生花商が並んでいたという説があるそう。

現在は周囲に本社や工場といった施設が多く、小川珈琲の工場も道沿いにありました。北白川にある喫茶店・ワールドコーヒーの工場と本社もすぐそばにあり、京都のコーヒーは西京極で作られているのかと、なんだか感慨深い気持ちになりましたよ。

到着しました。寄せ植えのお花がたくさんあってきれいです。本社ということで横に広めの駐車場もあり、電気自動車の充電器スタンドも用意されているそう。場所柄、車でも来店しやすいのはありがたいですね。

開放的で洗練された雰囲気の店内

2015年にリニューアルしたという建物は、洗練されていてホテルのレストランのよう。ほかの店舗と同様、正統派ながら現代的な雰囲気です。

花屋町通りに面した窓際の席に座りました。大きな窓からの光が心地よく、明るい空間です。

見上げると、天井が高くて開放的。2階席もあって広そうです。

1階はほとんど席が埋まっていましたが、平日ということもあるのか多くは地元の人で、落ち着いた雰囲気でした。地域に根差しているお店っていいですよね。

また、店内のトイレもきれいで広々としていました。ベビーカーにも対応しているので、小さなお子様連れで来店できるところもポイントです。

モーニングのメニューは7:00から11:00まで

小川珈琲本店は朝から夜まで営業しています。今回はモーニングを目当てに来ました。モーニングのメニューが注文できるのは7時から11時までとのこと。

全部で5種類のモーニングから、野菜と卵、お肉がほどよく添えられた「京都産小麦の山食パントースト ウィンナーモーニング」を選択。

モーニングの食パンは、京都産小麦食パンと全粒子食パンの2種類すべて堺町錦店で焼いているそう。香ばしくてモチモチしていて、美味しかったです。サラダやウインナー、目玉焼きもすべて、間違いのない美味しさでした。

かごに入って添えられたバターやジャムも、ホテルの朝食みたいで嬉しいです。

有機栽培の豆も取り入れている小川珈琲

セットのドリンクは「オーガニックアイスブレンド」を。キリッとした飲み口のアイスコーヒー、かつ爽やかで飲みやすく、朝にぴったりの味でした。

有機珈琲を取り入れるというのは、ほかの老舗珈琲店にはなく、やはり革新的だと思います。コーヒー豆の種類も多く、今度はどれを飲んでみようかと楽しませてくれるのも小川珈琲の魅力です。

新しさと伝統を合わせ持つコーヒー店

和柄の布に包まれた伝票。京都っぽいですね。こういう細かな心づかいが嬉しいです。

接客も丁寧で、さすがは京都の老舗コーヒー店。クラシカルな雰囲気や上品な接客は保ちつつ、新しさを楽しめる喫茶店だと思いました。海外進出もしているらしく、今後の展開も気になります。

伝統を守るイノダコーヒ、レトロな洋風建築に多く出店している前田珈琲、そして革新的な小川珈琲。京都の3大コーヒー店はそれぞれに個性があり、魅力たっぷりです。ほかのコーヒー店も改めて紹介したいと思います。

小川珈琲本店からの観光ルート

最後に、観光で訪れた場合、小川珈琲本店からどこへ行くと効率がよいのかを調べてみました。

周辺にあるのは桂離宮・壬生寺・京都水族館や鉄道博物館などです。ただし、いずれも徒歩30分はかかります。お散歩がてら歩いていくのが苦にならないなら、それもよいかもしれません。

交通機関を使ってほかへ移動する場合は西京極駅に戻るのがベストです。そのほか、西院までは20分ほどで行けるので、同じルートではつまらないという方は西院まで歩いてみてください。

観光ルートに組み込むにはやや不便。それでもあえてこの場所で時間を過ごしたい、素敵な喫茶店です。週末は混雑するようなので、予約がおすすめかと思います。ぜひ小川珈琲本店へ訪れてみてくださいね。

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この記事を書いた人
まる きょうこ

当サイトの運営者。
20代の頃より京都を旅し続け、2016年に子連れで関東圏から京都市左京区に移住。京都の本屋、カフェ、美術館、レトロ建築めぐりが好き。

仕事はWebライターとオンライン書店店主。京都愛を生かし、地域メディアで多数執筆しています。

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