北野天満宮「史跡御土居のもみじ苑」|青もみじの涼やかな景色を堪能

自然・景色

こんにちは、左京区在住のWebライター、まるきょうこです。

今回は、北野天満宮の「史跡 御土居のもみじ苑」へ行ってきました。

ちょうど青もみじの見頃でしたので、写真付きで見どころをたっぷりご紹介します。

豊臣秀吉が築いた「御土居」

御土居とは、豊臣秀吉が平安京を囲むようにして築いた土塁です。以前、NHKの「ブラタモリ」で取り上げられ、注目されるようになりました。

天下統一を果たした秀吉は、戦国のさなかで荒廃してしまった京の都を立て直しました。その事業のひとつが、御土居の築造。都を洪水から守ったり、外敵を防いだりするために造られたとされています。

また、洛中・洛外という言葉は、御土居の内か外かを表しているそうですよ。

御土居の遺構は京都市の西側に多く残されていますが、とくに北野天満宮の御土居は原型を留めているといわれています。

北野天満宮本殿から「史跡 御土居のもみじ苑」へのルート

御土居を観る前に、まずは北野天満宮の本殿をお参りしましょう。

北野天満宮へのアクセスは、バスがもっとも便利です。北野天満宮前で降りれば鳥居は目の前。JR京都駅からは50系統でたどり着けます。電車なら、嵐電(京福電車)で北野白梅町駅から徒歩5分ほどです。

北野天満宮の本殿。言わずと知れた学問の神様・菅原道真公が祀られています。

菅原道真については、姉妹サイトでゆかりのスポットをまとめた記事がありますので、ご興味のある方は覗いてみてくださいね↓

菅原道真と京都|天神様を取り巻く人々とゆかりの地

「史跡 御土居のもみじ苑」は、本殿左手の門を出たところにあります。

青もみじ苑の公開時期

史跡御土居の青もみじ苑は、4月から6月にかけて公開されます。今年2025年は、4/10から6/22まで。GW辺りには、夜間ライトアップもあります。

入場料は大人500円。ワンコインで楽しめるのは嬉しいですね。期間中は予約不要で入れます。

受付で苑内の周り方について説明を受け、門の中へ。

入るとすぐ、菅原道真公の歌碑がありました。

このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに

「今度の旅は急のことで、道祖神に捧げる幣(ぬさ)も用意できませんでした。手向けの山の紅葉を捧げるので、神の御心のままにお受け取りください。」という意味だそう。

百人一首にも載っている、素敵な歌です。

「史跡 御土居」の歩き方

ここからは、史跡御土居の歩き方をご紹介します。

北野天満宮の境内を見渡せる「本殿展望所」

まずは入って右手へ進むと、北野天満宮の境内を見渡せる「本殿展望所」があります。

まるで平安時代にタイムスリップしたかのような景色。「史跡 御土居」からしか観られない絶景です。夜間ライトアップ時には、さらに幻想的な景色になりますよ。

青もみじと朱塗りの橋のコントラスト「鶯橋」

展望所から戻って階段の下へ進みます。

目の前にあるのは、紙屋川にかかる「鶯橋」。

この辺りはウグイスがよく鳴くので、この名前が付いたそう。実際に、とてもきれいなウグイスの鳴き声が聞こえていました。

もみじの青と、橋の朱色のコントラストがとにかくきれいです。しばし絶景を楽しみましょう。

紙屋川沿いの山吹も見頃

鶯橋を渡り、紙屋川に沿って歩きます。川沿いには山吹が黄色い花をつけていました。見頃は4月中だそうです。

同じく黄色い花ですが、こちらは種類が違うよう。一か所だけこの花が咲いていました。

「三又の紅葉」と御土居

途中、根元が3つに分かれた「三又の紅葉」があります。秀吉が御土居を造る以前からある木で、樹齢400年以上だとか。

またこの辺りには御土居がしっかりと残っています。

近くにはベンチもあり、ゆっくりと周囲を眺められるスポットです。

竹林と青もみじ

御土居の南側には竹林もあります。竹林と青もみじのコラボはとっても涼やか。

折り返し地点の橋から紙屋川を眺めたところ。

竹林の向かいのエリア。こちらは梅の木でしょうか。写真だと見えづらいのですが、地面には可愛らしい花もたくさん咲いていて、お花畑のようでした。

茶室「梅交軒」と舞台

紙屋川を折り返して上へ戻り、茶室「梅交軒」と舞台のあるスポットへ。

青もみじの時期は開いていませんが、紅葉の頃にはお茶席を設けるそうです。

舞台と青もみじ。

お茶席から見下ろす眺めもきっときれいでしょうね。

樹齢600年の大欅「東風(コチ)」

最後に、入り口付近の大きな木を眺めます。樹齢600年の大欅(けやき)。「東風(コチ)」という名前が付いているのだそうです。

菅原道真公の「東風吹かば…」の歌にちなんでいるのでしょうね。

幹回りは6メートルもある大木です。とても威厳がありました。

「史跡 御土居」の青もみじ苑は清涼な空間

京都は秋の紅葉もいいですが、初夏の青もみじも爽やかでおすすめです。とくに「史跡 御土居」は紙屋川が流れているため、清涼な空気に触れられます。

混雑しない時期なので、ゆっくりと景色を楽しめますよ。

hotarusさんによる「史跡 御土居のもみじ苑」の動画もぜひご覧ください。

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この記事を書いた人
まる きょうこ

当サイトの運営者。
20代の頃より京都を旅し続け、2016年に子連れで関東圏から京都市左京区に移住。京都の本屋、カフェ、美術館、レトロ建築めぐりが好き。

仕事はWebライターとオンライン書店店主。京都愛を生かし、地域メディアで多数執筆しています。

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