【京都で出会った素敵な人へインタビューVol.1】YouTubeで京都の魅力を伝えるhotarusさん

京都の人(インタビュー)

こんにちは、左京区在住のライター、まるきょうこです。

今回は、京都で出会った素敵な人へのインタビューをお届けします。

京都移住者で、YouTubeで京都の魅力を紹介しているhotarusさん。京都での暮らしや、YouTube配信についてのあれこれを伺いました。

大学進学を機に京都移住したhotarusさん


ーーhotarusさん、どうぞよろしくお願いします。はじめに、簡単に自己紹介していただいてもいいですか?

はい。『hotarusの京都暮らし』という名前で、京都の魅力を発信するYouTubeを細々としています、hotarusです。元々愛知県で生まれ育ちまして。大学進学を機に京都に移住してそのまま京都で会社員をしているというのが、ざっくりとした経歴です。

hotarusさんが京都を選んだ理由

ーー京都に移住して何年ぐらいですか?

10~11年ぐらいですかね。

ーー愛知県からっていったら、ほかにも東京とか、いろんな選択肢があったと思うんですけど。どうして京都だったんですか?

京都は昔から家族旅行が多くて。父親が京都すごく好きだったんですね。歴史とか、昔の源氏物語とかそういう世界がすごい好きで。その影響で、京都に来ることが元々多かったっていうのがあって。それで京都への憧れというか、いつか住んでみたいなっていうのが幼心にあったんですね。

愛知県だと、やっぱり都会というか。名古屋は結構何でもあるので。愛知県でずっと暮らすみたいな人が多いんですよね。それはもちろんいいんですけど、自分としては人生いろんなとこに住んでみたいなっていう気持ちがちょっとあって。

大学っていう一つ節目というか、移住するいいタイミングなんじゃないかなと思って。立命館に行ったんですけど、行きたい学部が見つかったので。

ーー京都の大学は、京都の人が多いんですか?それともいろんなとこから来てますか?

関西圏が多かったですね、大阪とか。愛知県の人も実は結構いました。愛知県から出るってなったら関西か、東京かっていう2種類ぐらいなんで。

hotarusさんが感じた京都の印象

ーー実際に京都へ来てみてどうでしたか。最初の印象とか覚えてますか?

住んでたところが北野天満宮近くだったんで。結構それが衝撃というか、こんな近くにあるんだって思って。市バスの表示なんかも、銀閣寺行きとか。バス1本で行けちゃうんだと思って、それがすごい新鮮な気持ちで。贅沢だなって思いました。

ーー京都にはすぐ慣れました?

そうですね。最初のうちはやっぱり、そもそも実家から出るのが初めてだったので。自炊とかも何をどう作ったらいいだろうっていう。

京都に住むってことについては、関西弁がやっぱり喋れないのと、県民性というか人柄なんかも、微妙にニュアンスというかノリが変わってくるので。合わせるのにちょっと苦労したところがありましたね。

北野天満宮周辺を選んだ理由

ーー北野天満宮の辺りを選んだ理由っていうのは、大学がやっぱり近かったからですか?

そうですね、ほぼその理由です。もう少し遠くに住むっていう人もいるんですけど。最悪徒歩で行けるぐらいに住んでおきたいっていうのがあって。大学の生協の人とかに紹介してもらうんですけど、北野辺りが学生さん多いんで、おすすめされて。

ーー住んだエリアっていうのはどうでしたか?京都の中で。

住みやすかったですね。JRがあったりとか。あと嵐電もあるし、地下鉄東西線もあるので、交通機関が一通り揃ってて。あと飲食店も多かったし。

治安も良かったというか、特にトラブルとかもなかったので、住みよい土地だなって思いましたね。あとは結構、散歩するにもちょうどいいかなっていうエリアでしたね。

ーーどの辺りを散歩したんですか。

やっぱり北野天満宮とか歩いていったり。あとは妙心寺とか金閣寺とか。

自然豊かな洛北地域での暮らし

ーーhotarusさん、何度か京都の中でお引っ越しされてるとお聞きしてるんですけど。どこが一番お気に入りとか、それともそれぞれ良かったとかありますか?

そうですね。住んでたのが、洛北のすごい山奥だったんですけど。叡山電車が最寄り駅だったので、それほど困らなかったんですけど、多少不便ではあったんですね。でもその分自然が多くて。蛍の名所があったりとか。

京都市ってかなり街ではあると思うんですけど、ちょっと洛北の方に行けば、すごいのどかな自然があって。そういう良さに気づけたのはそこに住んだときですね。

hotarusさんが京都に住み続けている理由

ーー卒業後も、お引っ越しされながら京都に住み続けた理由ってありますか?卒業したら地元に帰る人や東京に行く人もいるじゃないですか。

そうですね。やっぱり京都がすごい住み良くなったというか、居心地がいいなって思って。なんかあえて別の場所に引っ越さなくてもいいかなって。

あとは、学生時代は学生としての楽しみ方しかしてなかったなと思って。お寺を巡ってみたりとかっていうことをあんまりしてなかったんですね。

せっかくいることだし、京都に住み続けて、もうちょっと巡ってみたいなというか、深めてみたいなという気持ちが出てきて。京都にもうちょっと住み続けようと思って、気づいたらまだ住んでいるという感じです。

YouTubeで京都の魅力を発信することについて

ーーYouTubeで京都のことを紹介してみようと思ったきっかけは何かありますか?

元々YouTube見るのが好きだったんですよ。それこそYouTuberさんの動画とかを見てて、日常的に。それでなんとなく、自分でも動画を作ってみたいなっていう。

でも自分は作るものないなとか思っていた中で、京都に住んで10年目ぐらいのときに、10年住んでるんだよなって漠然と思って。せっかくだし、京都のことをちょっと一つ動画にしてみようかなと。

需要があるかわかんないけど、ちょっと作ってみようかなっていう。それで自分が面白いって思えるような動画を発信できれば、自分が面白いかなって。

ーーすごくほっこりとした感じの動画を作っていらっしゃると思うんですけど、実際やってみてどうでしたか?

やってみて、やっぱ難しかったですね。まずカメラ撮影の仕方から難しい。どの画角で撮っていいのやらとか。あんまり移動して風景を撮るとぶれちゃうなとか、字幕の入れ方とか、動画作るのは難しいんだなって思って。ふだん自分が観てたものって、こんなに実は作り込まれていたんだなって感じましたね。

ーーお寺とか、観光スポットは人も多かったりして、撮るの大変じゃないですか?

人多いですね。人がなるべくいないタイミングを狙わなきゃいけないとか、そういう難しさもありますよね。静かな雰囲気っていうのを伝えるのが、動画ならではだと思うんですよね。文章だとなかなか入りきらないような現地の雰囲気とか、そういうのが一つ醍醐味だと思うんで。それをなんとか撮りたいっていう。

YouTubeで苦労したこと・良かったこと

ーーとくに大変だなって思うこととか、苦労したこととかありますか?

そうですね、とくに大変だったのが、これまた編集の仕方みたいな話になるんですけど。自分の好きなお寺とかを紹介するってなったときに、全部の情報が入れたいってなっちゃうんですね。

このお寺はどういう歴史があって…っていうのを入れたくなるんですけど。それを入れちゃうと観る側は結局しんどいですよね、情報過多で。だからどの情報を削るかとか、どこに余白を入れるかとか、そういうのを動画の作り方としてすごい悩みましたね。

ーー逆に良かったことはありますか?

良かったことはいろいろあるんですけど、やっぱり自分自身の勉強につながったっていうことが一つ。何を伝えるかっていうのを考えながら編集とかをしようって思ったら、やっぱりすごい調べるようになるんですが。

元々全然知らなかったようなお寺とかもガーッと調べて。そしたら、こないだ動画にしたお寺とこういうつながりがあるとか、点と点がつながってくるような感じがあって。だから動画を作ることを通じて、京都の理解がより深まったっていうのがあります。

あとは京都本とかをよく読むようになったので。こういう文章って面白いなとか。動画以外のところでも何かこういう表現っていいなとか、世界観が広がったというか。そういうのが良かったですよね。

ーーなるほど。動画って映像だけじゃなくて言葉を付け足すから、文章の表現みたいなところでも世界が広がっていくんですね。

そうですね。いろんな書き方とかいろんな表現があるんだなっていうのも知ることができました

ーーひとつのフレーズに対しても、その一文は短くても、書くためにすごい調べますよね、きっと。

そうですね。いい一文を求めて何か調べるみたいな。

ーー歴史的な背景がちゃんと合っているかとか。大変だけど、表現の幅が広がるし京都にも詳しくなれますね。

そうですね、結構おすすめです。作りたいって思ってる人がもしいたら、何か試しに作ってみたらっておすすめしたいと思います

字幕の動画からナレーションへ

ーー今まで字幕だったのが、最近ナレーションの動画を作っていらっしゃいますよね。それはどうですか?やってみて。

最初はすごい難しかったんですけど、自分の声を入れるっていうのが。緊張もしたし、なんか大丈夫かなと思ったんですけど。

こないだUPした葵祭りの動画にナレーション入れてみたら、結構しっくりきたというか、わかりやすくなったなと思って。マイクも使ってみたりして、いい感じで作れるようになったなって。

ーー視聴しましたけど、とっても聞きやすくて素敵な動画でした。下鴨神社の参道を行列が歩いてく姿も本当に平安時代みたいで。タイムスリップしたみたいな映像ですごく良かったです。

ありがとうございます。そうですね、ああいう伝統的なお祭りってなかなか、観に行こうと思っても難しいものなんですよね。ああいう動画作れてよかったなって思います。

hotarusさんが今後やってみたいこと

ーー今後何かこういう動画を配信したいなとか、動画以外でも、こんなことをやってみたいなとかありますか?

実は動画を投稿し始めたのが去年の7月ぐらいだったので、もうすぐ1年ぐるっとまわるんですけど。1年間、季節ごとに、雪の日の京都とかいろいろ作ってみたんで。2周目をこれからやるみたいな感じだと思ってるんですね。

2周目はもっと作ってないような動画だったりとか、面白い動画を作ってみようとか、そんな気持ちですね。動画以外だと、Kindle出版とかやってみたいなと思って、今ちょっと進めてる最中っていう状態です。

hotarusさんがおすすめする京都のスポット

ーー京都でおすすめやお気に入りのスポットがありましたら教えてください。

お気に入りスポットはさっきも話したんですけど、洛北地域、京都産業大学とかの近くにある川はすごくきれいで、蛍がたくさん出るので。歴史的な何かとかではないんですけど、ぜひ京都に住んでるような方とかは、蛍の時期に1回観に行ってみても面白いんじゃないかな。

ーー私も一度観ましたけど、すごいですよね。今まで蛍って見たことなかったので、感動しました。

蛍の名所って意外とあんまりないっていうか、結構条件が限られてるので。

ーー水がきれなところじゃないとって言いますよね。

あと北野天満宮は学生時代からよく行ってたので。結構好きな場所ですよ。

ーー北野天満宮のどんなところが好きですか?

学問の神様がいるところなんで、受験生とかが参拝に来ることが多いんですけど。梅がきれいだったりとか、御土居がある場所は紅葉がすごくきれいだったりとか。あと建物なんか巡ってみたりするのも。七不思議があったりとかして、そういうのを調べながら巡っても楽しめる場所なので。

ーー北野天満宮の周りで、美味しいお店とかのおすすめはありますか?

とようけ茶屋の湯葉とか、僕は好きでたまに買うことありましたね。実家の父親がそういうの好きなので、お土産で買ってったりとかもしましたし。

あとは最近行ったのポルトガル料理です。カステラ・ド・パウロ。そんなに前からあったわけではないと思うんですけど、行ってみたら良いお店で。内装もすごく雰囲気があって。カステラの原型のようなお菓子が食べられたりとかもして、面白い、いいお店だなと思いました。

ーー北野天満宮とポルトガルのお店って、面白い組み合わせでいいですね。

☆北野天満宮と周辺のお店については、以下の記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。

住めば住むほど面白い京都の町

ーー最後に、京都に来られる方や、動画を視聴される方に何かメッセージがあればいただきたいです。

京都が今好きな方とか、今住んでいないけれども興味があるみたいな方、いろいろいらっしゃると思うんですけど。僕は移住者として思うのは、住めば住むほど、どんどんいろんな歴史が見えてくるというか、本当に住んでて面白い町なので。

またそういったところも、今後も動画でね、たくさん紹介していきたいなと思ってますし。たとえば京都旅行してみたいなとか、なんなら住んでみたいなって思っているような方なんか、本当おすすめなので。これからも動画を楽しんでいただければと思います。

ーーありがとうございます。hotarusさんの動画ってすごくほっこりしてて。一緒にお散歩に行った気分になるような動画だなって思うので。旅行される方ももちろんですけど、京都に住んで日常的ににいろんな場所へ行きたいなって思う人にもすごく参考になるんじゃないかなと思います。

ありがとうございます。ぜひぜひいろんな方に見ていただけたらと思います。

☆hotarusさんのYouTubeチャンネルはこちら→hotarusの京都暮らし

★インタビュー内容は、京まちあるきのYouTubeチャンネルでも配信しています!

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この記事を書いた人
まる きょうこ

当サイトの運営者。
20代の頃より京都を旅し続け、2016年に子連れで関東圏から京都市左京区に移住。京都の本屋、カフェ、美術館、レトロ建築めぐりが好き。

仕事はWebライターとオンライン書店店主。京都愛を生かし、地域メディアで多数執筆しています。

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