こんにちは、左京区在住のライター、まるきょうこです。
上京区には、早咲きのしだれ桜で有名な場所が2か所あります。出町桝形商店街の近くにある本満寺と、京都御所(京都御苑)の近衛邸跡です。
今回は、この2つのお花見スポットをまわりながら京都を楽しむ、おすすめコースをご紹介します。
鴨川デルタ→妙音弁財天→出町桝形商店街→本満寺→相国寺→同志社大学アーモスト館→近衛邸跡
出町柳駅からしだれ桜の名所・本満寺まで

早咲きの桜で知られる本満寺までは、京阪電車「出町柳」駅から西へ徒歩12分ほどです。鴨川デルタの景色を見ながら、気持ちよく歩けます。
途中、「出町の弁天さん」として地域に親しまれている、出町妙音堂(青龍妙音弁財天)に立ち寄ってみるのもおすすめです。こぢんまりとした境内ですが、弘法大師空海ゆかりのお寺で、「京都で1番キツイおみくじ」があるなど、面白いスポットです。また別の記事で詳しく紹介したいと思います。

桝形商店街へ入ります。

規模はそれほど大きくありませんが、活気のある商店街。豆餅で有名な「出町ふたば」は、この商店街の入り口左手にあります。

和菓子屋さんや、個性的な本屋さんを眺めて、うれしくたのしく歩きましょう。商店街の途中、南北に横切る道があるので、そこを北側へ少し歩くと本満寺です。
本満寺のしだれ桜

本満寺には、大きなしだれ桜の木があります。今年は3月下旬に満開となりました。

本満寺の本堂。室町時代に創建された日蓮宗のお寺で、正式には「本願満足寺」というそう。満足寺とは、可愛い寺号ですよね。お釈迦様の願いが込められた名前なのだそうです。
早咲きのしだれ桜は、境内の西門近くにあります。

早咲きはこの1本だけなのですが、とにかく大きな桜の木。

庫裏の屋根にも、桜の枝が届いています。

枝の内側に入ると、まるで桜のシャワーのよう。樹齢は90年ほどとのこと。ご神木のような風格です。
本満寺を出て京都五山第2位の相国寺へ

西門から本満寺を出て、そのまま西へ歩くと相国寺が見えてきます。

相国寺の境内を通ると、今回のもう一つのお花見スポット「近衛邸跡」まで、京都らしい風景を楽しみながら歩けるのでおすすめです。

相国寺は春と秋に特別拝観があります。ちょうど桜の時期にも拝観できるので、ぜひ立ち寄ってみてください。京都五山第2位の名刹で見どころも豊富なお寺です。こちらもまた別の記事で紹介したいと思います。

きれいに整えられた境内に、心も洗われる気がします。南側の参道から相国寺を出ると、ちょうど京都御所の今出川御門です。
ヴォーリズ建築の同志社大学アーモスト館

今出川御門へ向かう通り沿いには、「同志社大学アーモスト館」があります。同志社大学にゆかりの深いウィリアム・メレル・ヴォーリズによる建築です。現役で使用されているため、道路側から眺めるだけですが、まるで外国のような美しい洋風建築を観ることができます。
相国寺と御所という古都の風景の間に、外国っぽい景色が挟まれているなんて面白いですよね。

道路側から見えるのは、実は建物の裏側だというのだから驚きです。ヴォーリズの配慮が隅々まで行き届いているのを感じられます。
近衛邸跡のイトザクラ

今出川御門を入り、右側の小道を少し進むと近衛邸跡です。
ちなみに京都御苑・京都御所の使い分けですが…京都の人は、基本的にまとめて「御所」と呼んでいるようです。以前、聞いてみたことがあるのですが「御苑?御所?何が違う?御苑て何?」という反応でした。
正式には、「御所」とは天皇の住まいであった中央の建物のことですが、近衛邸跡は「御苑」と呼ばれる御所周りの敷地にあるため、近衛邸跡を紹介するときには「御苑」が妥当かなと思いました。でも京都に住んでいると「御苑」という言葉は聞かないので、なんだかむず痒いのですよね。余談でした…。

緑いっぱいの道。御所の周りは砂利道ですが、外周には砂利が敷かれていないので歩きやすいです。京都に移住したばかりの頃、私はここを自転車で通って通勤していました。

近衛邸跡がありました。最近、池などが整備されたようで、以前より周辺の景色がきれいになっています。

近衛邸跡の桜。見事です。説明書きも見てみましょう。

近衛邸跡の辺りにあるのは、イトザクラという種類のしだれ桜だそう。

確かに枝が糸のようです。桜の花がリボンや蝶々みたいにも見え、可愛いですね。

離れて見ると、どこか儚げな雰囲気もあります。

近衛邸跡には、「SASAYAIORI+ 京都御苑 (近衞邸跡休憩所)」というカフェもできています。桜を眺めながらお茶やスイーツを楽しめておすすめです。といっても桜の時期は混雑するので、私は今度、空いているときに訪れて、またこちらでご紹介したいと思います。
京都 早咲きの桜めぐり まとめ

上京区で早咲きの桜名所2つをめぐる、おすすめのコースをご紹介しました。道を上手に選んでまわれば、移動途中にも観光スポットや京都らしい風景を楽しめます。
また今回ご紹介したコースはすべて、桜の時期でなくても十分魅力的な場所ばかりなので、ぜひ季節を選ばず訪れてみてください。
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